ハゲに効く薬・成分


●ミノキシジル

発毛・育毛成分のミノキシジルは日本でも大正製薬から1%を含有する外用発毛剤「リアップ」
として発売されていますが、もともとは1970年代後半に経口血圧降下剤として米国で開発され
使用されていました。
しかし、その副作用として全身の多毛症(Hypertrichosis)を頻繁に引き起こすことから、頭皮に
対しての外用薬としての臨床試験が実施され、脱毛症に有効だと発表されました。

リアップ(商品名)の治験に携わった武田克之(徳島大学名誉教授・F.M.L.理事長)氏によれば、
ミノキシジルの含有量1パーセントと2パーセントの双方を実験した結果、ほとんど効果の差
が見られなかった。副作用も考慮して、日本人の体質には1パーセントが最良だと判断できた」
とのことです。

「リアップ」は、爆発的なヒットとなりましたが、効果に関しては相当効く人とそうでない人とで、ば
らつきがあるようです。薬の使い方や体質によっても、大きく結果は別れるでしょう。
アメリカで治験に関わったオルセン博士は、1パーセントの場合は、連続使用したとしても効果
が出るまで最低6ヶ月は必要だと見ています。ともあれ、地道な継続が必要なことは5パーセン
ト含有の商品(ロゲインなど)も同じこと、と多くの医療関係者は口をそろえています。
ただし、ミノキシジルはいわゆるカッパハゲ(男性型脱毛症(AGA)の頭頂部)にのみ効果が認
められており、額の生え際における効果は確認されていません。

米国における2%ミノキシジルを使った臨床試験では以下のような発毛の有効性が示されています。

発毛の程度

ミノキシジル(期間)

偽薬(4ヶ月)

2%(4ヶ月)

2%(12ヶ月)

発毛なし

68%

42%

16%

僅かな発毛(産毛程度)

31%

32%

36%

確かな発毛

9%

24%

40%

完璧な発毛(完全再生)

2%

2%

8%

※ミノキシジルの副作用

薬は必要な効果に付随して望ましくない結果を引き起こすことがあります。次の副作用が生じ
る場合は、医師にできるだけ早く確認してください。

・時々起きる副作用
かゆみ、あるいは発疹(一時的でなく継続したもの)

・まれに起きる副作用
塗布した部位のにきび、頭皮の痛み、脱毛の増加、毛根の炎症・痛み、赤くなった皮膚、顔の
はれ

・過剰の薬が身体へ吸収されている徴候・症状(まれ)
目がかすむ、視覚の変化、胸痛、性的能力・要望の減退、速い・不規則な心臓の鼓動、紅潮、
頭痛、ふらつき、手・足・顔の無感覚あるいはうずき、顔・手・足・下肢の膨潤、体重増加(急激な)


●プロペシア


ミノキシジルを効果的に治療するには、経口育毛剤のフィナステリド(商品名:プロペシア)との
併用が重要と各医療関係者が口をそろえています。

併用処方は一般的に最も期待できるといわれ、頭髪治療を専門に扱う病院でも、ミノキシジル
の塗布とフィナステリドを患者の状態に合わせ、処方を行ない効果をあげています。このミノキ
シジルの塗布とフィナステリドを併用する効果を詳しくみてみましょう。

フィナステリドは、脱毛を引き起こす成分を体内で阻害する効果がある脱毛防止剤となります。
脱毛を防止しただけでは本人の期待値を超える効果は難しいものです。しかし、ミノキシジルを
併用することで、ミノキシジルが発毛因子を刺激して発毛を促す効果があります。

このようにミノキシジルとフィナステリドは、お互いの長所と短所を補うことで治療効果を発揮し
ます。ミノキシジルによって発毛を促進し、フィナステリドにより今ある毛の脱毛を防止するととも
にミノキシジルで生えた毛が産毛の段階で抜け落ちないように防ぎます。